「べにやしげまさ」と読みます。
紅屋重正は、長岡の中でも歴史あるお菓子屋さんの一つです。
長岡にゆかりのある方でしたら、一度は聞いたことのある名前かと思います。
名物「大手饅頭」は長岡藩主御用達のお菓子として有名な「酒まんじゅう」
しかし一般的な酒まんじゅうとはひと味違うんです。
はたしてどんな味なのか、いってみよー!
紅屋重正とは
「御菓子司 紅屋重正」は1805年に長岡城大手門前で創業し、200年以上続く老舗のお菓子屋さんです。
建物は新しくなっていますが、場所は創業時からほぼ同じところにあり、「ここが今も昔も大手門前なんだなぁ」ってノスタルジックを感じる今日この頃であります。
ちなみに今の長岡駅が長岡城跡なので覚えておいてね~。
古い店舗の時もよく行っていましたが、それはもう格式高そうなめっちゃ老舗みたいな店構えだったのを覚えています。
越後長岡藩御用達のお菓子
1844年には越後長岡藩の御用菓子店として指名を受け、米飴や今回紹介する「大手饅頭」を献上していました。
ということはつまり、大手饅頭は当時のお殿様も同じ味を食べていたということ!
長岡市って戊辰戦争と第二次世界大戦で2回も中心市街地を焼かれているので、そういう伝統あるものって貴重だなとさいさいは勝手に思っているんですね。
あー歴史ロマン最高~(妄想しすぎ)
長岡土産としてぜひご利用していただきたい逸品であります。
江戸時代の味を守る「紅屋重正の大手饅頭」
さあ長岡藩献上菓子はどんな味!?
大手饅頭は意外とフカフカ
ちまたで言うところの「酒まんじゅう」は正直少し固めでお酒の匂いが強いものが多い中。。
この大手饅頭はふかふかもちもち、お酒の匂いもあまりしないんですよ!
一般的に酒まんじゅうは風味付けに「清酒」を使用しているため、お酒の風味が残っていて”ちょっと苦手だな”っていう人が多いと思います。
しかしこの「大手饅頭」は伝統的な製法を守り、長岡の酒蔵「吉乃川」の米糀で作られた自家製の「元酒」を生地に混ぜ込み、糀菌で生地を膨らませるという昔ながらの技法で製造されています。
糀で作られているので、あまりお酒の味がしないんです。
この製法で作られる酒まんじゅうは今現在ほぼ残っていないらしく、江戸時代のお殿様と同じものを食べることができる貴重な存在です。
それにして米糀の力でふかふかお饅頭ができるとは、、驚きです。
中身は黒糖香るこしあん
見た目は普通のこしあんなんですが、黒糖がふわっと香ってきます。
例えたらいけないかもしれないけど、これすっごく「あんまんのこしあん」に似てるんですよ。
似て非なるものなんですけれども(笑)この黒糖こし餡がまた美味しいんです。
単体で食べると甘みが強いのですが、きめ細やかなふかふか生地と一緒に食べるとちょうどいい甘さになりますよ。
固くなった時は
もちろん買ってきてすぐ食べるのが一番おいしいのですが、大手饅頭もお饅頭なので日にちが経過すると固くなってしまうんですね。
そんなときは!
電子レンジで少し温めてからトースターで2分くらい軽く焼く!これが一番好きです!!
まあ温泉まんじゅうも焼くとおいしいし、全部のお饅頭に言えることですけども(笑)
もちろんレンチンだけでもいいし、トースターで焼くだけでもいいんです。温めすぎに注意です。様子を見ながら温めてね。
天ぷらにしたり素揚げする人もいらっしゃるようですので、ぜひお好みで熱を加えてみましょう。
まとめ
「御菓子司 紅屋重正」は長岡市の和菓子屋さんです。
中でも伝統ある酒まんじゅう「大手饅頭」は越後長岡藩御用達の味。
江戸時代の製法で作られる酒まんじゅうは生地が分厚くふかふか。
中のあんこにも黒糖がふんだんに練りこまれており、これを当時のお殿様も食べてたのかなぁと思いながらさいさいは食べてます。
最近は和菓子だけでなく「三尺玉サブレー」も発売しており、バリエーションが増えました。
贈答品として、慶弔品として利用することの多い「紅屋重正」。
お土産の参考にしていただけたら幸いです。